顎変形症の治療をしようか悩んでいる方や
外科的治療(手術)をなかなか決断できない方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
治療を進めるにあたって
不安になること・考えることがたくさんありますよね。
実際に、かつての私も不安を感じ、治療を迷っていました。
それでも、20代半ばで、手術での治療を選択し無事に乗り切ることができました。
この記事では、私が顎変形症の外科的治療(手術)を決意するまでのこと・決意できた理由をご紹介します。
「そもそも、なぜ20代半ばで治療を始めたのか」については
以下の記事でご紹介しています。
「顎変形症」と 診断されるまで
何も知らずに歯医者で相談
恥ずかしながら虫歯もあったので
それついでに矯正のことも相談してみようと思い
矯正もやっている歯医者へ行きました。
診断してもらった結果・・・
「このケースだとココでは出来ないから、矯正歯科で見てもらった方がいいね」
『え?そんなに?まじか・・・』
とりあえず、虫歯の治療だけしてもらい
矯正歯科に紹介状を書いてもらいました。
矯正歯科へ「手術は想定外・・・」
いざ、矯正歯科に行こうと思うと怖じ気づいて
電話で予約をとるのも先延ばしにしてしまった・・・
歯医者から相談を受けて1~2カ月後。
初めての矯正歯科へ
紹介状を見せ、診察を受けました。
そこで「顎変形症」と診断されました。
正直、下調べ不足で初耳。
『え、このアゴにそんなしっかり病名あるのか。』
それまでそんなものは知らないし、そんな症状だなんて思ってもいなかった。
提示された治療方法は2つ
・手術&矯正で治療(外科的治療)
・手術なし、矯正だけで治療
またまた、初めて知る「手術での治療」
『はああああああああああああああ!?』
『2~3週間の入院?』
『手術の前の術前矯正?』
これが、率直な感想
ただの矯正で終わる気満々でいたから・・・
そんな大ごとになるなんて思ってもみませんでした。
手術をするか。しないかの選択
外科的治療に踏み切れない要因
「根本から治すなら外科的治療をした方がいい。」
「手術をせずに矯正だけで治療する場合、余計にアゴが目立つ。」
と言われました。
自分でも「手術した方がいい」ことも分かっていて
手術をして治すのが最善だと感じてはいました。
しかし
外科的治療で治したいと思う反面、
その気持ちを妨げる要因もでてくる。
・2~3週間会社を休むのか
・会社を休む理由が「顎変形症」ってどうなん
・めちゃくちゃお金かかるよな
・顔を手術って怖いだろ
・術前矯正の期間がいやだわ
と、なかなか決断できない要因がありました。
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そんな不安の中、矯正歯科の先生と話していると
「会社休みづらいですね~」とポロッと口にしました。
先生「これは病気だよ。」
私 「え?」
先生「必要であれば、診断書出すからね。」
『病気?病気なの?これも病気なの?』
『病気っていう症状なのこれ?』
「お金もかかりますね~」とポロッと口にした。
先生「顎変形症は保険適用されるからね」
私 「え?」
『矯正に保険適用とかあるの?』
『そうなの?あれ?なんとかなるか?』
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という、無知な状態で診断を受け、「考えてみて」と時間を与えられました。
この考えで決断できた
特に誰かに相談するでもなく、悶々と検討しました。
不安要因がある中でも決断ができたのは、
「あの時やっておけば良かった」と思う日が来る気がしたからです。
「中学生の頃、高校生の頃やっていればよかった」
そう思ったことが何度あったか。
今やらなかったら、同じこと繰り返す。
こんな言い方したら親にも悲しい気持ちを持たせてしまうかもしれないけど、
これから、
○今の顔にコンプレックスを持ち、ああすればよかったと思いながら生きるのか
○少しでもコンプレックスのない顔で、明るく生きるのか
治療をするかしないかは、この選択だと思いました。
(この顔に恨みがあるわけではないので、考え方が極端だったけど)
さらに、時間の感覚も大事で
○この顔で過ごした期間:二十数年
○治療にかかる期間:二~三年
○これから生きる可能性:数十年
という、圧倒的な未来の長さに気付いたことは大きかったです。
そう思ったら、
手術をする決心ができていました。
考え過ぎると決断できない
もちろん、顎変形症に関する情報を知っておくことは大事です。
ただ、手術の内容や体験談など、どれだけ情報を得ても不安が募ります。
それで、余計に決断ができなくなってしまうと感じました。
私は一人で決めてしまったけど、誰かに相談してもいい。
だけど、その時の本人の気持ちは、どちらかに分かれるはずです。
・後押しが欲しい
・止めて欲しい
どちらにしても不安が大きい状態ですよね。
もし、「後押しが欲しい」気持ちだったとしたら
そこに周りの人の
「本当に大丈夫なの?」
「そんなに気にしなくていいんじゃない?」
という声で、余計に後退りしてしまう可能性もあります。
私の場合、親には実家に帰省したとき
「治療することにした」と決意してから報告しました。
手術なんて大ごと親も考えてもいなかっただろうし、
手術してまで気にしていたなんてことも知らなかったと思います。
大事なのは本人の気持ちです。
「私、どうしたい?」
この問いを自分にしてあげて下さい。
もう決断したのは私だから「なんとかなる」
そう思って治療を進めていきました。
おわりに(選択を迷っている方へ)
治療を推奨するわけではありませんが、
少なくとも私はやってよかったと思いました。
きっと、私の思考は極端だったと思います。
でも、それぐらいの勢いがあったから決断できた気もします。
きっと、これを読んでくださっている方の中には
治療をしたいと思っているけど、一歩が踏み出せない方がいると思います。
治療をするか、手術を選択するかどうかは人それぞれ。
誰かに相談するもしないも人それぞれ。
自分で選択した方が、自分にとってのベストです。
この記事が、そんな方の背中を押せる存在になれてたら幸いです。