顎変形症の治療を検討している方は、
「治療にどれぐらいの期間がかかるんだろう?」
と気になっているのではないでしょうか。
この記事では、実際の私の治療期間とどんな治療をしていたかについて解説していきます。
治療は人それぞれ異なるため、目安としてご覧ください。
顎変形症の治療にかかる時間は?
まず、顎変形症の治療は
術前矯正→入院・手術→術後矯正
という流れで治療していきます。
術前矯正は、手術に向けた矯正
術後矯正は、手術を終えて仕上げの矯正
このように手術することが軸になるため、矯正が2段階に分かれています。
この工程からも「長期的な治療になりそう・・・」と思いますよね。
はい。その通りでございます。
私の場合
治療が終わるまでの期間は
約4年
治療期間の内訳
◆術前矯正の期間:2年
◆手術・入院:3週間
◆術後矯正の期間:1年半
つまり、大学1年生に治療を始めたら
大学を卒業する頃に治療が終わっているということになります。
長い。
私は社会人3年目に治療を始め、終了は社会人7年目です。
それぞれの期間にどんなことをしていたか細かく紹介していきます。
術前矯正
期間:2年
術前矯正にも段階があり
①抜歯してできた空間を狭めていく段階
②手術に向けて、上の歯を引っ込める段階
大きくはこの2段階です。
①抜歯してできた空間を狭めていく段階では
必要に応じて抜歯をした際に、歯と歯の隙間をなくしていきます。
私の場合、上の歯2本、親知らず、虫歯を抜歯
ここで、虫歯を抜歯したことによって
通常よりも、隙間を埋める期間が長くなってしまいました。
歯をグイグイ動かしているので、痛みが強い時期です。
②手術に向けて、上の歯を引っ込める段階では
手術でアゴを動かすことを想定し、
上下の歯をずらしておきます。
私の場合、①の段階に時間がかかるため
①②を並行して進めていきました。
この期間も、歯がグイグイ動いていくので痛みます。
初めの頃は、噛んで痛いのはもちろん、噛まなくてもジーンと痛むような時期でした。
慣れなのか後半には、その痛みもなくなっていきました。
この段階に進むと、より下顎が突出して見えるようになります。
また、上下の歯にゴムかけをしたりと
人目がちょっと気になってくる時期でした。
なので、早く手術がしたくてしたくて仕方がなかった・・・
術前矯正が終わる目途がたつと、手術の日程が決まります。
入院・手術
期間:3週間
いよいよ手術日をむかえます。
顎変形症の治療における大目玉!
私が入院した時期は10月
学生の人もいなくて、病室も比較的空いている時期でした。
入院は手術日の4日前でしたが、
これは各病院によって違うと思います。
この4日間は、ちょっと検査があるくらいで
心の準備期間という感じでした。
手術から2週間後に退院です。
顔に腫れが残っている状態で退院です。
入院期間の実体験は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
術後矯正
期間:1年半
通常は、手術後での微調整といった矯正なので
早ければ半年ほどで終わる方が多いです。
しかし、私の場合は
術前矯正も完全に終わっていなかったため、隙間を埋める治療も継続。
そのため、術後矯正にも長期間かかってしまいました。
この期間は、歯が動いている感覚も小さくて痛みもほぼありませんでした。
正直、痛みも動いている感じもない分
後半は何のための治療してるか分からなくなってました( ;∀;)
矯正歯科の先生から
「今日はこの目的で調整しました」
などをしっかり教えてもらえればいいのですが
先生「今日はこれで終わりです」
私『え?今日なにした?』
みたいな日もあったので
分からないこと・気になったことは、小まめに聞くことをおすすめします。
矯正歯科の先生に言われるがまま、されるがままではなく
その治療・調整が本当に必要かどうかを私自身も考えれば良かったかなと思います。
また、この期間にはプレート除去手術をしました。
前回の手術から半年後が目安のようです。
プレート除去手術とは
骨切り手術をした際に、骨同士を固定していたプレートとネジを取り除く手術です。
入院期間は1週間程度です。
プレート除去手術については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
矯正器具が取れても、まだ終わりではない
矯正器具を遂に外せる日がついに来た!!
と、喜んでいたわけですが・・・
矯正器具が外れても、完全に終了したわけではありません。
矯正器具を外すと
長年、固定されていた歯が開放的になります。
すると、せっかく整った歯が元に戻ろうとしてしまうんです。
それを防ぐために、
歯を固定するマウスピースのようなものが必要になります。
私が装着したのは
○下歯4本に裏から針金
○上歯には取り外し可能な針金つきマウスピース
食事、歯磨きのとき以外は装着する必要があります。
これをあと半年~2年の装着!!
ということで、まだ私は継続しています。
おわりに
まだ、私は完全に終わったわけではありませんが
矯正器具が外れて
長い治療がやっと終わったああああ!!と感じました。
この治療期間の長さに治療を躊躇している方もいると思います。
長い治療期間中には
特に痛む時期があったり、見た目が気になる時期があったり
「あ~早く終われ~(;O;)」と心折れそうな時もあります。
それでもやはり
長い時間をかけてでも、治せて本当に良かったです!!
治療を検討している方、治療を進めている方に
この記事が参考になれれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。