健康と体について学び、薬の必要性に疑問を感じているところでこの本に出会いました。
「その薬、必要ですか?」 著者:川島紘一郎
この本を読んで・・・
なんで薬飲んだら治ると思っていたんだろ。
もう、かぜで薬は飲まなくていい
症状が出るのには理由があって、薬で治そうと安易に考えちゃダメ
そう感じたこの本の気になった部分だけをご紹介します。
昔から何か体に不調が出ると、すぐに薬を飲むので常備薬が置いてある家庭でした。
ですが、私自身は薬を飲まなくなりました。
薬を常用している方など、どこか薬に対して疑問を感じている方には、ぜひ読んでみて欲しい本です。
目的で入れ替わる"主作用"と"副作用"
病気の治療に都合のいい作用を主作用
都合の悪い作用を副作用
としているけど、
ある治療では副作用だったものが、別の治療では主作用になることがある。
かぜ薬の眠くなる副作用は
寝つきが悪い、眠りが浅いなどの不眠症状に睡眠改善薬として販売されている。
はっとさせられた。確かに、副作用もプラスの効果とする人もいるんだよね。
かぜに効く薬はない
かぜ薬には、かぜの症状を和らげる成分は含まれていても、かぜの原因であるウイルスには何の効果もない
つまり、かぜ薬でかぜは治らない!
かぜ薬の効能・効果の欄にはだいたい「かぜによる諸症状の緩和」と書いてある。
諸症状というのは、喉の痛み、発熱、頭痛、鼻水、くしゃみ、咳、関節の痛みなど
かぜによるいくつもの症状を和らげるために、数種類の薬を組み合わせたものがかぜ薬
かぜは普通、薬を飲まなくても病院に行かなくても1週間もすれば自然に治る。
かぜ薬を飲んで治った気がするのは、飲んだタイミングと治るタイミングがうまくかさなっただけなのかも。
テレビCMなどメディアによって「かぜをひいたらかぜ薬を飲む」と思い込んでしまっているだけ・・・
この本に紹介されていた『メルクマニュアル医学百科-家庭版』
という医学事典を見てみると
The Trusted Provider of Medical Information since 1899
かぜ(感冒)
いくつかの非処方薬(市販薬)は、かぜの症状を緩和するものとしてよく用いられています。しかし、そのような薬によってかぜが治るわけではなく、かぜ自体はどんな治療をしても1週間ほどで治るため、飲むか飲まないかは症状の重さで決めてかまわないと医師は考えています。
ここまで言われたらもう飲む必要ないなと思う。
かぜをひいたら
暖かくして安静にすること
栄養のあるものを食べ、水分をたっぷり摂る
かぜをうつしやすのは症状が出て1~2日間
この時期は注意しよう!
関節症にグルコサミンはなんの効果もない
グルグルグルグルグルグルコサミン♪
呪文のように耳に残っているフレーズ
関節が痛む→グルコサミンというイメージ
骨と骨のクッションとなる軟骨のすり減りが主な要因。
グルコサミンは軟骨を再生してくれるものだと思われているけど
そんな効果があったらグルコサミンは健康食品ではなく、医薬品として認められているはず!
グルコサミンは軟骨にも含まれていて、私たちの身体の構成成分の一つ。
でも体の中で特別な働きはしない
関節の痛みが起こるのは炎症を起こしている証拠(関節炎)
関節でクッションの役割を果たしている軟骨がすり減り、関節の骨が先に変形するために軟骨同士が擦れ合い、すり減っていくことで炎症が起き、痛いが出てくる。
進行を止めたり、抑えたりする確かな医療法も見つかっていない。
複数の臨床試験のデータから、グルコサミンを飲んでも、コンドロイチンを飲んでも、変形性関節症の痛みは軽くはならないし、進行も抑えられないと結論づけられている。
なのに
グルコサミンやコンドロイチンを販売する企業から金銭的な研究支援を受けた臨床試験では、支援を受けていない臨床試験と比べて、効果が有意に高めにでている。
とのこと。闇だなこれ・・・
変形性関節症はよくなったり悪くなったりを繰り返すもので、少しも改善されていないのに痛みが消える。
グルコサミンを飲み始めると、そのうち痛みがなくなり「効いた」と思う。
こちらも、メディアによって「関節にはグルコサミン」と思い込んでしまっているだけ・・・
薬は万能ではない
一度薬が効いたからといって、薬に頼らないこと!
自分が感じる不調をすべて解決してくれる薬があるわけでもない。
習慣化するだけでは、本来身体に備わっている機能を損なう恐れもある!
病気は薬で治さないといけないと思っているかもしれないが、そんなことは決してない。
宣伝文句を信じ込む前に、病気がなぜ、どういうメカニズムで起きているかを知って、サプリメントや健康食品が症状を改善する可能性があるのか考える必要がある。