お酒が大好き!
でも、やっぱり控えた方が体にはいいんだよな~
という葛藤の中、お酒のプラス情報を求めていたところでこの本に出会いました。
『日本酒をまいにち飲んで健康になる』
著者:滝澤行雄
この本を読んで・・・
一概には健康にいいとは言えないかな
やっぱりほどほどに飲むが大事。
と、感じたこの本の特に気になったところを紹介します。
日本酒に含まれるアミノ酸
20種類あるアミノ酸のうち、体内では合成されずに食事から摂取しなければならない「必須アミノ酸」がある。
日本酒には4種類の必須アミノ酸が含まれている。
○アラニン:肝臓の働きを助ける
○バリン:筋肉の強化、肌のハリを保つ
○リジン:疲労回復、集中力アップ
○ロイシン:筋肉強化、ストレス緩和
その他にも含まれているアミノ酸は、
○アルギニン:免疫力アップ、血流改善
○グルタミン:免疫力アップ、筋肉強化
○プロリン:美肌効果(コラーゲンの主要成分)
一方で、蒸留酒は糖質がほぼゼロ。
だから良いというのもあるけど、ビタミン、ミネラルも少ない。
蒸留酒を飲むときは、ビタミンとミネラルを補給しながら飲んだ方がいいのだと。
これは白米や白砂糖と同じ原理かな?
日本酒の美肌効果
シミの原因となるメラニン色素はチロシナーゼ酵素によって生成される。
日本酒に含まれるアルブチン、麴酸、遊離リノール酸などは、チロシナーゼ酵素の働きを阻害し、メラニン色素の生成を抑える。
(チロシナーゼが皮膚の細胞内のアミノ酸に働きかけてドーパクロームを生成。このドーパクロームがシミや日焼け肌の元凶となるメラニン色素の前物質)
ただ調べてみると、メラニンはアルコール摂取によっても生成されちゃう・・・
適量ならプラスに働くのかな~。
その他にも、アミノ酸など美肌効果がある成分が豊富に含まれていて保湿、ハリツヤのアップなど効果がある。
それって日本酒の健康効果?
第2章「日本酒で健康になる」では
目次からは、これだけ体にいいことがあるのか!と思わせられる。
・がん予防に効果あり
・動脈硬化を防ぐ
・血液をサラサラにする
・心臓病を予防する
・糖尿病を予防する
・骨粗鬆症に期待される
・認知症に役立つ
・その他(アトピー性皮膚炎、肝臓病、関節リウマチ、白内障、痛風)
ただ、後半につれてそれって日本酒の効果?なんの話してんだ?って思わせられるものも。
例えば「痛風の予防」というタイトルの中で
”痛風発作リスクが飲酒量と比例する。
非飲酒者と比べてビールが2.5倍、蒸留酒が1.6倍で高発症率である。”
としている。
本来であれば、でも日本酒は関係ない!とか日本酒はリスクは軽減する!とか書いてほしいところ・・・
でも読み進めても日本酒のことは何も書いてないし、
”痛風には、酒に含まれるプリン体が重要な役割を果たしている。
ビールは、日本酒や蒸留酒に比べてプリン体を大量に含んでいる。”
・・・でしょうね。という結論だった。
良いとこを切り取っている感じはしたので、目次だけでそのまんま鵜吞みにしちゃいけないなと思う。
もちろん適量で!
この本でも効果を述べた上で、もちろん飲みすぎたら意味ないとは言っている。
適量の目安は1日1合(180ml)
家で飲むときにこの目安が難しい・・・
わざわざ徳利に入れないし。
私の場合、適量ができるかが問題なんだよな~
以上、実践してみよう。
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健康とは関係ないけど、気になる日本酒の基礎知識が書いてあったのでメモしておきます。
日本酒度は浮き秤のようなもので計る
4℃の水と同じ比重を日本酒度0とし、それより軽いものは正の値、重いものは負の値で示す。
比重が重い軽い=糖分が多い少ない
糖分が多ければマイナス、数値が大きいほど甘口
プラスの値が大きいほど辛口
酸味があるとその分、舌に感じる甘みが隠されてしまうため、糖分が同じであっても酸味が強ければ辛口に思える。
日本酒度だけで甘口辛口を決定づけるわけにはいかない。
日本酒度はあくまでも目安
酸度が多ければ濃く感じられ、少なければ淡麗に感じる。