工業高校によっては、入学の時から「建築科」と「土木科」で分かれている場合があります。
または、2年生からコース選択として「建築」と「土木」のどちらかを選択する高校もあります。
そこで、
この記事では建築科か土木科かどちらがいいか迷っている方に
どんな視点で選べばいいのか卒業生の私がご紹介します。
「建築」と「土木」を選ぶ参考にしてみてください。
建築と土木とは?
「建設」として、ひとくくりにされている「建築」と「土木」
まず、建築と土木の違いについて知りたい方は
以下の記事も読んでみてくださいね。
違いを知った上で、この記事を読むことで
より理解しやすくなると思いますよ。
なにを重視して選ぶ?
建築と土木でどっちの学科が正解なんてことはありません。
人それぞれ何を重視して選んでもOKです。
その上で、どんな視点で何を重視して選ぶのか?
これらをヒントにしてみてください。
・今の興味
・役立つ知識
・卒業後の進路
・人間関係
今、興味を持っている方?
今の自分が何に興味を持っているか明確であれば、
それに関連するのはどちらなのかが見えてきます。
例えば、
家を建てたい
家の間取り図を見るのが好き
木材が好き
など住宅に関連する興味があれば「建築」が楽しいはずです。
または、
道路を造る人になりたい
大きな橋が好き
川が好き
など公共施設と言われる構造物に興味があれば「土木」が楽しいはずです。
ただ、はっきりと建築か土木に関連している興味を持っている方なら、迷っている方は少ないですよね。
今はどちらにも興味がないという方は、
これまでの自分が好きだったものを掘り下げてみてはどうでしょうか。
興味では選べないという方は、次に紹介する視点も考えてみて下さい。
いつか役に立つ?
興味では選べないという方は
今は興味はないけど、これから役立ちそう!
という考え方で選ぶのもありです。
建築では、私たちの生活に欠かせない衣食住の「住」に関することが学べます。
これからの住まい選びや、家を建てるときに
高校で学ぶ基礎知識が活きたりします。
私も、建築の仕事はしていませんが、
知識として住宅の知識が得られたのは良かったなと思います。
土木は、こちらも私たちが便利で快適な生活を送るために欠かすことができない分野です。
道路・水道・川・橋など私たちは土木によって快適な暮らしができています。
高校で「土木」の奥行きが学べると、普段の暮らしでも
道路ありがたい!橋すご!という感動が味わえます。
どちらも私たちの生活に身近ですが、
正直、どちらも知らなくても生きていけます・・・
ただ、私の経験からも
建築でも土木でも、これらを学ぶと
自分のプラスになるのは間違いありません!
卒業後の進路?
建築でも土木でも就職する人が多く、どちらでも大きな違いはありません。
建設業全体が人手不足なので、今のところは、
建築も土木もどちらも求人はあり、どちらでも就職先に困らないです。
就職をしやすいという視点で優越はつけられませんが、
将来の仕事を考えて選ぶというのはとても大事な視点です。
進学においても、どちらの学科でも大きな違いはありません。
卒業後は専門学校に行きたいと思えば、どちらを選んでもいけます。
大学も目指す学部によりますが、進学するという面ではどちらでも可能です。
こちらも進学しやすいという視点で優越はつけられませんが、
進学する必要性で言うと
建築でも土木でも「設計する人」や「監理する人」になりたい場合、進学をおすすめします。
もちろん、進学せずとも工業高校が紹介してくれる就職先に
設計ができる会社もあります。
ただ、大学卒での求人が多いが実情です。
人間関係?
これまでは、建築と土木に興味が少しでもある人向けの内容でした。
興味はないけど、致し方ない事情で工業高校を選択する方もいると思います。
卒業後は全く分野の違う仕事や学校に行くかもしれないという方も。
そんな場合は、友だちと一緒がいい!という考えでもOKです!
「何をするか」より「誰とするか」という言葉
私も大事だなと感じてます。
興味がない分野でも、好きな仲間と一緒に学べることで
その分野が気付いたら好きになってたり、自然と身に付いたりします。
ただでさえ、女子が少なめな工業高校なので、
女子が少しでも多い方がいいな。という考えもあります。
土木科よりも建築科は女子が多い傾向があります。
機械科や電気科と比べても、
建築科では女子が一人ぼっちになることはなさそうです。
建築・土木系の女子人気については、
以下の記事でより詳しく紹介しています。
おわりに
大事な選択と深く考えすぎてしまいそうですが、
工業高校での学科選びで全てが決まるわけではありません。
実際、私はもともと建築系を勉強したくて工業高校に入学しました。
でも、現在は土木系の仕事をしています。
やりたいことは変わることもあります。
変わっていいんです。
今の興味で選ぶのもいい
将来の仕事で選ぶのもいい
誰と過ごすかで選ぶのもいい
何を重視して選ぶかは人それぞれです。
この記事が、学科選びの参考になれたら幸いです。