つくりつくられ。

現在の好きなコトの話、過去の顎変形症や工業高校での話

映画『Dr.コトー診療所』観てがっかり?でもインタビュー見直したら何も言えなくなった

映画『Dr.コトー診療所』観て来た。
けど、正直思うこと、考えることはたくさんあって・・・
ここには作品に感じた違和感や疑問など、どちらかというと嫌な感じの感想を書こうと思っていました。

だけど、あらためインタビュー記事読んでたらそんな感想も言えなくなってしまって。

出演者、監督、スタッフの方々がどんな想いで作ったのか。
いや、そんなこと観客の私たちには関係ないと言ってしまえばそれまでなのだけど・・・

でも、確かに最高の映画のはずなのです。
それなのに、なんだかモヤモヤしてしまった。
と私と同じように感じてしまった方に読んでもらえたらと思い、Dr.コトー診療所の映画に関するインタビュー記事をまとめてみました。

インタビュー記事まとめ

柴咲コウ×吉岡秀隆

映画ではコト―先生と彩佳さんは数年前に結婚し、彩佳さんは妊娠している姿から始まる。
この二人がそうなるのはまあ、自然な流れなので、映画では特に触れられることもなく、結婚に至るまでの経緯を教えてくれることはない。
ツンデレな彩佳さんと何考えてるか分からないコト―先生との空気感はドラマでも大好きなシーンだった。
もちろん映画でも、夫婦になった二人の空気感は最高にいい。
この2人の空気感をもっと感じたい方には、ザ・テレビジョンはぜひ読んで欲しい記事でした。
otocotoは、新キャストの方についてや撮影時のことが書いてあります。
柴咲さんが生田さんのことを話している嬉しい記事です。
撮影時の話では、あのモヤモヤするシーンも演じる方も監督もみんなでそう思って撮ったのなら!て思えます。

ザ・テレビジョン

吉岡:2006年のドラマで、コトー先生は彩佳さんを家族だと思い、「僕にオペをさせてください、僕はずっとそばにいますから」と言っているんですよ。僕は、これはコトー流のプロポーズだったと思っています。

thetv.jp

 

otocoto

吉岡:僕らも、その場その場で悩みながら、“本当に五島健助はどうなるんだろう”、“彩佳さんに対してどう思ってたんだろう”とか、自分たちで考えて、お芝居をしています。役者さんたちが、どう感じてどう動くか。それを中江監督が見ていて、どれをチョイスするか。

otocoto.jp

 

柴咲コウ

柴咲さん出てなきゃDr.コトー診療所は見てなかったと思う。
彩佳さんを演じてる柴咲さん素敵だし、今回の映画も泣きのシーンが本当に好き。
インタビューでは、自身のことと合わせて作品に参加する理由、映画で表現している日本の課題なども話されています。

シネマトゥデイ

離島の医療や過疎化、超高齢化といった彩佳たちが直面している問題は、日本の縮図みたいなものです。志木那島で起こっていることは、日本人みんなが考えなければいけないこと。そういう課題に、ちょっとでも気づいてもらえるきっかけになれればいいなと思うんです

www.cinematoday.jp

生田絵梨花

生ちゃんが柴咲さんと共演するってだけで本当に嬉しかったなあ。
生ちゃん演じる那美ちゃんは、彩佳さんに”憧れて”数年前から診療所で働くっていう設定も良かった。
だからか那美ちゃんの存在は大きかったし、好きになれた。

HOMINISの映画を観る人に向けた生ちゃんからのメッセージが、こちらの見たモヤモヤを晴らしてくれる言葉でした。
MOVIE WALKER PRESSでは、どうりで那美ちゃんがいることの安心感が感じられたのか、生ちゃんが演じてくれて良かったって思える記事でした。

HOMINIS

島やコトー先生に"限界"というものが訪れた時にどうしていくのかというのが一つのテーマになっていて、本当にいろんな事件が起こっていくのですが、それでも生きることを諦めずに人の命を守り続けるコトー先生と先生を取り巻く人たちのそれぞれの思いや生き様が、観てくださる皆さんの心に少しでも響くと良いなと思っています。

hominis.media

 

MOVIE WALKER PRESS

診療所で自分に焦点が当たっていないようなシーンでも、動きがないと不自然になってしまいます。那美が看護師としてどのような動きをするかを丁寧に現場で作っていきました。

moviewalker.jp

柴咲コウ×生田絵梨花×中江功監督

ORICON NEWS、読んでて楽しい記事でした。
なんで復活がドラマじゃなくて映画だったんだろうって思ったけど腑に落ちた。
柴咲さんと生ちゃんのいい関係性が見えて、生ちゃんから柴咲さんに「空港取り残し事件」の話振ってるのも良き。
私が違和感を感じたシーンも、演じている人がそう感じて動いたのならそれがこの映画の正解なんだ。と思うことにした。

柴咲:スマートフォンなどで気軽にドラマや映画を楽しめる時代だからこそ、ながら見ではなく、映画館で集中して観ていただき、しっかりこの作品のメッセージ性を受け取ってほしいな、と思いました。

www.oricon.co.jp

柴咲:役者たちもみんな、「まぁ、いいか」と放置できない人たちばかりだから。なんで放置できないかというと、やっぱり作品に対して深い愛情があるからで、もっと掘り下げてもっと良くしたい、と思って撮影に参加しているからなんですよね。

www.oricon.co.jp

吉岡秀隆&筧利夫&中江功監督

なんでこの3人?って思ったけど、この記事面白かったです。
吉岡さんの続編を待っていたわけではない理由が、完全にコト―先生だったからこその言葉で刺さった。

吉岡:終わったと言うよりも、やりつくしたし、これ以上はもうできませんという思いと、コトー先生がこの島にいて、島民の家族にもなれたし、医者は家族をオペできないという一番の難問もクリアできたので、後は島民の健康をコトー先生が守っていくのだろうな、と。だから、その後のドラマは生まれないでほしいと思っていました。

kansai.pia.co.jp

中江功監督

otocotoSCREEN ONLINEのどちらとも作品のテーマについてお話されています。
テーマを意識して映画を観たら違った感想があったかもしれないと思った。どう感じるかを観客に任せされた結果、私はそこまで考えが及ばなかったのでモヤモヤしてしまったんだと・・・。


otocoto

この映画の見どころとかテーマとか、聞かれるたびに「それでも人は生きていくんだということ」と言ってるんですが、それ以上言いようがないなと思っていて。「こんな世の中で、生きていくのは大変だけれど、でもそれが僕たちの使命だよね」それしか言えないです。もちろんどう感じるかは、観てくれる方にお任せなんですが、ちょっとでも観てよかったなと思ってもらえたら嬉しいですね。

otocoto.jp

SCREEN ONLINE

「Dr.コトー診療所」はコトー先生が診る、病気になった患者の家族の物語でした。逆に、コトー先生に何か起きたときに家族同然になった島民や実際の家族はどう対処するか、何があっても人は生きていかなきゃいけない、ということをテーマにするのがいちばん身近な話ではないかと思いました。

screenonline.jp

吉岡×柴咲×大塚×泉谷×筧×小林×監督

豪華!みんなでワイワイしている素敵な雰囲気が伝わる。小林薫さんと泉谷しげるさんのやりとり、監督とのやりとりがDr.コトーらしてくすごく良いです。

MOVIE WALKER PRESS

moviewalker.jp

 

何も言えなくなったけど・・・

柴咲コウさんが大好きだったけど、当時は苦手なドラマで記憶はあいまい。
なのでドラマから振り返り、泣いて、コト―先生や彩佳さんへ想いを募らせて映画を観てきました。

なんかモヤっとする違和感がたくさんあった。
なので、数々のレビューを読んでみんな似たようなこと思ったんだなと納得。

でも『Dr.コトー診療所』をこのモヤモヤの感想で終わるのはいやだなと思い、インタビュー記事を読み返しました。


読み返して感じたこと・・・
妄想を膨らませて変に期待していた私が違った。

この映画はただ心温まるほっこり映画ではない。
今回の映画で起こる出来事は、今の日本の現実と課題で、厳しい現実を叩きつけられていたようです。

また、監督のインタビューにあった

コトー先生に何か起きたときに家族同然になった島民や実際の家族はどう対処するか、何があっても人は生きていかなきゃいけない、ということをテーマにするのがいちばん身近な話ではないかと思いました。

だからああいう描写なのかとか腑に落ちるところもあり、インタビュー記事読み返して、モヤモヤを浄化することができたようです(浄化させた)。


柴咲コウさんが最高だったのでもう一回観たいとは思ってはいたけど、またあの地獄みたいなシーンを見るのかと思うとなかなか動けない(._.)

でも、病気のことを知った星野家のシーン。最高に良かった。

正直、そこは何回でも観たい。からDVDは買うんだろうな。