顎変形症の手術で入院すると、術後は流動食が続きます。
退院後でも口は開きにくく、指1本分くらいしか開きません。
さらに硬めのものなど、噛むとアゴに痛みがあったり、アゴが疲れやすい状態でもあります。
そんな状況で退院後のご飯は何食べるの?と退院後のこと不安になっていませんか。
この記事では、実際に経験した私がどんなものを食べていたのか、退院後の食事をご紹介します。
※食事の栄養バランスなど、私の意識が低い頃の食生活ですのでご参考までに。
入院時の食事は
まず、入院中の食事から見てみましょう。
手術の翌日から約2週間の流動食の生活が続きます。
顎間固定をしているため、固形物を口の中に入れることができません。
顎間固定が外れると軟らかい舌ですりつぶせる系のご飯になります。
そして、退院前日の夜になると歯で噛む必要があるご飯になりました。
お米はお粥のままですが、お肉がでてきて急なレベルアップです。
退院に向けての準備・訓練のような感じですね。
これのおかげで
「思っているよりも普通のご飯が食べられるじゃん!」と発覚しました。
私はこんなものを食べてました
実際に私が食べていた物を、この2つのケースで挙げてみます。
1.日常的な食べ物
仕事の日や特に何もない日に食べていたもの(以下のチャレンジ以外の日)
2.実験的にチャレンジした食べ物
術後の状態で食べられるか分からないけど、食べたくて恐る恐る挑んでみたもの
「これ食べたいけどどうなの?」と悩むもの
1.日常的な食べ物
主食
主食となるお米や麺類は基本なんでも大丈夫!
ただパンは焼くと硬さがでたり、種類にもよるため、なんでも大丈夫とは言い難いです。
お米は、入院時の最後もお粥だったように少し軟らかい方が食べやすいです。
お粥だとスプーンで食べるということもポイントです。
普通の硬さのお米でもお箸で食べようとすると、
どうしても口を開かないと食べにくいのです。
なので、お粥じゃなくてもスプーンの方が食べやすかったです。
玄米の場合は、白米よりもよく噛んで食べないと消化不良になりやすいので、白米よりも気遣って食べる必要がありそうです。
麺類は最強です。
主菜・副菜となるおかず系
退院から1~2カ月目くらいまでアゴの痛みや疲れ、口の開きも考慮した食事でしたが、3カ月後には何でも気にせず食べるようになりました。
◇魚
焼き魚、煮魚、お刺身なんでも大丈夫でした。
◇肉
高級な牛肉でもなければ、牛豚よりは鶏肉の方がほぐれやすくて食べやすかったです。
しっかり噛むお肉を食べるのはちょっと疲れます。
◇納豆や卵
問題なく、ご飯のお供に食べてました。
◇サラダなどの生野菜
意外と盲点だったのがレタスとキャベツでした。
ペラペラだけどしっかり歯で噛まなきゃいけないので意外と大変でした。
スティックサラダの生のにんじんなど
ゴリゴリの固形の生野菜を食べるのは、術後1~2カ月ぐらいは大変です。
漬け物とかコールスローなどしんなりさせたり、
ポトフなど煮込んで食べやすくする調理をしてました。
◇レトルト食品(カレー系、丼系)
カレーなどでご飯をお粥のようにして食べる感じでした。
スプーンで食べられるくらいのものがちょうど良かったです。
◇その他
きのこや海藻などはみそ汁やスープなどに入れれば、
軟らかくて食べやすいのでこまりませんでした。
矯正器具に引っかかりやすい"えのき"だけはちょっと厄介。
2.実験的にチャレンジした食べ物
【退院翌日】蒙古タンメンの汁なし麻辛麺
#刺激強い系
退院するときには傷口も治っていたので、刺激物も問題ありませんでした!
【退院3日後】マックのハンバーガー・チキンクリスプ(ポテトも)
#口を大きく開ける系
退院から3日目も口が指1本ちょっとぐらいしか開かない状態です。
厚さが薄めバーガーにしましたが、
どちらもつぶしながら無理やり食べた感じです。
食べられましたが、アゴの疲れが半端ない。
【退院9日後】お寿司
#口を大きく開ける系
退院から9日目も口の開きはそんなに変わっていない状態です。
お寿司も高さがあると素直には入れられませんでした。
ご飯の量を減らしてみたり、つぶしながら食べてました。
【退院1カ月後】モスの期間限定バーガー・モスチキン
#口を大きく開ける系
#しっかり噛む系
期間限定バーガーの味は「海老天七味マヨ」
入院してる時から狙ってました( *´艸`)
口の開きは指2本分開くかな?ぐらいの状態
さらに、噛むと耳が痛くなる症状が発生している状態でした。
痛みはあるものの、食べたいものは食べたい・・・
退院3日後に食べたマックより厚さがあるものの、だいぶ食べやすくなりました。
チキンも食べられましたが、まだ骨をカリカリするのは厳しかったです。
期間限定バーガーとモスチキンたちを食べた後のアゴの疲れ半端ない。
口が開くようになってもアゴの疲れは変わりませんでした。
【退院2カ月後】焼肉
#しっかり噛む系
退院から2か月目で焼肉解禁しました!
久しぶりの牛肉とタン達!
口も指2本分以上開いて快調でした。
ちょっと固めのお肉は若干疲れますが、食べられました。
【退院4か月後】ビッグマック
#口を大きく開ける系
この頃にはアゴの開きも完全復活しています。
耳が痛くなる症状も自然と治った状態です。
人生初のビッグマック。
これが食べれられれば、もうアゴに問題はない!と思い食べてみました。
結果、アゴの疲れもなく余裕で食べられました!
【退院4か月後】おせんべい、アーモンドチョコ
#しっかり噛む系
厚みのある硬めのおせんべいも、アーモンドチョコも問題なく食べられました。
こちらで紹介した食事の一部を
Youtubeチャンネル『アゴと食。』で公開しています。
手術前と同じ食事でもわりと平気
病院食のような軟らかい食事を用意しなければならないと考えてた方も多いと思います。
退院から1~2カ月ぐらいは、食べにくかったり、痛みが出たり、食べるのに少々苦戦する期間でした。
それでも私は、食べるときの痛みや疲れがありながらも
基本的には手術前と同じような物を食べてました。
私の体感としては、食べようと思えばなんでも食べられます!
もちろん痛みや疲れはあっても
耐えられないほどの痛みや疲れはでなかったからです。
なんなら、
普通の食事を食べたほうが回復早いのかも?と実感として思いました。
口を開くためのトレーニング用として口にくわえる器具を渡されましたが、
私は使う必要もなく回復しました。
さらに私は、通常の方よりも口の開きが戻るのが順調だったようです。
「食べたいもののために口開けていたら、それが自然とトレーニングなっていた」という感じです(;^ω^)
食いしん坊万歳。
それでも無理は禁物
口を大きく開ける系でチャレンジした退院9日後にお寿司を食べて以降、
噛むと耳が痛くなるという謎の症状が発生してしまいました。
噛むときに左耳だけが痛みました。
そんなに無理して食べてたの?と自分でもびっくりです。笑
術後の経過観察で「左耳が痛いときがあります」と先生に言っても、
「は~い」と言われるぐらいで、気付いたら治ってました。
そのお寿司でのがんばりが影響しているかは分かりませんが、
皆さんはあまり無理はしないでくださいね!
あまり食事に気を使いすぎなくて大丈夫だったのですが、
痛いのがどうしても無理!という方は
やっぱり軟らかめで、小さくして食べるのが無難です。
しかし、私の実体験として軟らかいものを食べようとすると
お肉や野菜を避け、レトルト食品などが多くなりがちでした。
すると、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などが不足しやくなります。
さらに食品添加物の入った食品を選んでいるため
体の健康のことを考えると、意識が足りなかったなと反省しています。
おわりに
この記事を読んで、
思っているよりも気にしすぎなくて大丈夫!と感じ
皆さんの不安が少しでも和らいでいたら幸いです。
余談ですが・・・
「退院後はどんな食生活になるのか」を配信しようと思い、
YouTubeチャンネル『アゴと食。』を開設しました。
「きっと、介護食みたいな食事になるよな~」と企画していたのですが、
思ってたより普通の食事が出来すぎて
動画にするほどでもなくなりました( ;∀;)
Youtubeチャンネル「アゴと食。」でも、顎変形症の治療に関する情報を配信しています。